カンボジアの子どもたちにサッカーを

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ワールドフット一期生は本大会で引退。2年半の活動を後輩へ引き継ぐ場となった

若者に国際問題について関心を持ってもらおうと、チャリティフットサル大会を企画・運営している「学生団体ワールドフット」。カンボジアの子どもたちにサッカーボールを届けようと、ブログやツイッタ―で参加者を募り、第6回チャリティフットサル大会を2月26日にジェイフット浦和美園(さいたま市)で開催した。 

本大会は「ワールドフットから見た世界 ボール一つの可能性」をテーマに、学生や社会人を含む23チーム約400人が集まった。参加費で得た収益金でサッカーボール12個を購入し、参加者のメッセージを書き込み、カンボジアの子どもたちへ直接届ける予定だ。2010年夏には、FIFAワールドカップの開催に合わせて、フェアトレードのフットサルボール「夢ボール」600個を販売した。その売り上げで、カンボジア南部にあるスマオン小学校にグラウンドを建設した。 

「学生団体ワールドフット」はこれまでに国内で計8回、海外ではカナダ、ブラジル、オーストラリアでチャリティフットサル大会を開催してきた。フットサルを楽しみながら参加者へ国際問題に触れる機会を提供している。会場内には展示ブースがあり、途上国でサッカーをする子どもたちの写真や、スマオン小学校にサッカーグラウンドを建設したときの活動報告が掲載されていた。 

展示ブースには、サッカーを楽しむ子どもたちの笑顔がたくさん並ぶ

共同代表の一人、法政大学3年生・三井俊介さん(22)は、国際政治学を学ぶなかで、世界の諸問題を作り出しているのは人々の行動や価値基準だと感じた。社会問題の解決のために、国際協力にエンターテイメント性を加えて誰でも気軽に参加できる活動を考えていた。そのとき、もう一人の共同代表・法政大学4年生・石島知さん(22)のチャリティフットサル大会構想と結び付き、2008年6月に同団体を設立した。「自分が好きなサッカーで、国際協力や社会貢献ができるということを参加者に伝えたかった」と話す。 

友人の紹介で当日のボランティアスタッフに加わった、実践女子大学4年生の伊藤智春さん(22)と伊藤真帆さん(22)は、「ボールがあれば何でも遊べるので、子どもたちにたくさん楽しい時間を過ごしてほしい」とカンボジアへ届けるボールにメッセージを書き込んだ。 

同団体の展示活動などで場を提供してきたカフェ・シーズフォート(東京・表参道)の店長・中山雅弘さん(33)は、「飲食業界にも、CSR(企業の社会的責任)が必要。ワールドフットの出店で食べたものがおいしければ、一つの魅力となり、大会が活性化していくのでは」と新たな協力関係を思案中だ。 

若者が同世代へ向けて国際問題への関心を高めるきっかけを作ろうという動きが、多くの人や企業を巻き込んで影響力を発揮している。これから社会を動かしていくのは彼らの熱いムーブメントかもしれない。(オルタナS編集部 高橋豊美)

2011年2月27日(日)13:49

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