独で躍進する緑の党

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フランクフルト緑の党主催:原発に反対する沈黙デモ(3月19日)

持続可能な社会を目指して政策提言をするエコロジャパンの今本秀爾代表が、3月にドイツで行われた地方議員選挙のキャンペーンに参加され、その様子をオルタナに寄稿いただきました。(編集部)

筆者が招待を受けたフランクフルト市の市議会(定数93)は、政権与党のCDUと緑の党との連立政権が成立していた。選挙前はCDUが34議席、緑の党が14議席であり、緑の党は議会内第3政党勢力となっていた。

CDUとの連立協定において緑の党は、産業界寄りのCDUといくつかの妥協を余儀なくされたが、都心地区への自動車の乗り入れ制限、高速道路の延長反対、自転車道の拡張や街中のレンタサイクル・システムの実現、交通政策などではまったく異なる立場をとっていた。予想では緑の党が議席を伸ばすとみられたが、どの程度伸ばせるのか、候補者やスタッフの間でも予測がつけられなかった。

緑の党はどこでもユニークでカラフルな選挙キャンペーンを、それぞれの創意工夫で演出する。フランクフルトの緑の党は、現職のトップリストの候補者たちを中心に、さまざまな行事やイベントを企画実行していた。

筆者が到着した翌日の晩は、皆が地元の鉄道駅に集まり、うす暗く汚れた駅構内の環境改善を呼びかける「フラッシュ・モブ(Frash Mob)」が開催された。参加者は十数名であったが、駅を行き交う人々との対話が行われた。土曜日には、街中の目抜き通りで緑の党が主催する、日本の震災の被災者の冥福を祈り、脱原発を訴える一般市民参加による「沈黙デモパレード」が開催された。こちらには3千人以上が参加した。

日曜日の午後には「候補者とのスピードデート会(Speed Dating)」のイベントが、古いスタジオを借りて行われた。こちらでは候補者と市民とが一対一で着席し、3分経過すれば互いが席を移動してまた対話するという、まさにデートイベントの政治ヴァージョンが行われた。参加者は少なかったが、それぞれの候補者が、対話を楽しんでいる様子であった。

私を招待してくれた地区の緑の党の候補者は、夜に若者の集まる飲み屋街に繰り出す「ナイトパブ・ツアー」を企画していた。毎晩9時になると、参加者は行きつけのバーに集まり、一杯ひっかけた後、街に繰り出し、酒場に群がっている若者たちに語りかけ、投票への呼びかけと併せて、グミやコンドームを配布するというもの。若者たちは思わぬプレゼントに盛り上がっていた。

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2011年4月26日(火)10:12

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