シャープは8日、太陽電池などの自然エネルギーと直流電力(DC)で動く新たな家電を組み合わせ、電力消費を限りなくゼロに近づける省エネ住宅の実証実験を同社の施設「グリーンフロント堺」(大阪府堺市)で始めたと発表した。
これまでは交流電力(AC)を使う家電が主だったが、直流対応の家電を設置するのがポイント。自然エネルギーで作られる電気はDCで、直流から交流に変換する際の電気の無駄を減らす。
省エネ住宅は、木造2階建てで、延べ床面積271平方メートル。家庭の消費電力量を自動制御するシステムを使い、同規模の住宅で従来消費していた電力量に比べ、大幅に削減することも試みる。
また家庭内はすべてLED照明を採用し、センサーで人を感知した時だけ点灯するなど省エネの工夫も取り入れた。電気自動車用の蓄電池を家庭用に使う最新の技術も導入する。ここで得られたデータは、今後の省エネ製品の開発に活かす方針という。 (オルタナ編集部=石井孝明)6月10日
シャーププレスリリース
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