上関町長「原発ない町づくりも検討」

山口県上関町の柏原重海(しげみ)町長は21日の町議会で発言し、中国電力が進める上関原子力発電所計画について「原発がない町づくりも含め考えていかざるを得ない」と語った。共同通信が伝えた。

上関原発計画は建設反対運動が根強いことに加え、東京電力福島第一原発事故の影響もあり、造成工事は進んでいない。柏原町長は計画そのものについては「私の一存で白紙に戻すわけにいかない」として、引き続き推進する考えを示している。

同計画をめぐっては二井関成(にい・せきなり)・山口県知事が建設予定地の公有水面埋め立て免許の延長を認めない立場でいるほか、渡辺純忠・山口市長が20日の市議会で「判断は極めて慎重に行うべき」と答弁するなど、建設に慎重な立場を取る自治体が増えている。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年6月21日

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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