アパレルメーカーのH&Mは、2010年に使用したオーガニックコットンが1万5000トンにのぼり、世界で最も多かったことが分かった。
オーガニックコットン栽培推進団体のテキスタイル・エクスチェンジが今年から始めた調査で明らかになった。2位はベルギーのC&A、3位には米国のナイキが入った。日本メーカーはトップ10位に入らなかった。
H&Mは04年からオーガニックコットンを導入し、07年からはレディース、メンズ、キッズなどの全部門で取り入れている。20年までには持続可能なコットンへの完全切り替えを目指す。
2010年のオーガニック繊維製品は、景気後退局面にも関わらず前年比20%増の成長を遂げ、市場規模は56億ドル(約4212億円)となった。
テキスタイル・エクスチェンジでは、前年比倍以上となるオーガニックコットンの導入を計画しているアパレルメーカーが数社あるとし、今年のオーガニックコットン市場を前年比20%増の62億ドル(約4774億円)になると予想。12年は74億ドル(約5180億円)規模になると見ている。(形山 昌由)