農水省は17日、福島市大波地区の水田で収穫されたコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、地形が同じような水田を重点的に調べるなど、検査態勢の見直しを急ぐ方針を表明した。
また福島県は、検査をして基準値を下回ったコメについても、改めて検査を行うことを検討しているという。
17日に岩本司農林水産副大臣は会見で明らかにした。また岩本副大臣は「放射性セシウムを含む森林の表面の水が、田んぼに流れ込むなどした結果ではないか。福島県と連携を密にして、調査を徹底していきたい」と述べ、原因調査を急ぐ考えを示した。
同地区のコメは先月、福島県による放射性物質の検査が2か所で行われ、いずれも国の暫定基準値を大幅に下回った。しかし農協が行った簡易検査で、国の暫定基準値を超えるコメが見つかったことが17日発表されている。(オルタナ編集部=石井孝明)