EU 航空機に温室効果ガスの排出規制導入、12年1月にも

EUの記章

EU(ヨーロッパ連合)は12年1月に、航空機へ二酸化炭素(CO2)など、温室効果ガスの排出規制を導入する。アメリカ、カナダの航空会社などが国際法に違反するとEU委員会を相手取って同政策を訴えていた問題で、EUの組織ヨーロッパ司法裁判所が21日、規制に違法性はないという判断を示したためだ。

EUは、域内の企業などに二酸化炭素の排出枠を割り当て、枠を超えた企業にはその分の排出量を購入させる排出量取引と呼ばれる制度を導入しており、域内の空港で離着陸する航空会社に対しても来月から制度を適用する方針だ。EU域内の空港を利用する航空機に一律に適用される。

ヨーロッパ司法裁判所は、規制に違法性はないという判断を示した。しかしアメリカや中国はこの政策を批判し、対抗措置も辞さない態度を示している。(オルタナ編集部=石井孝明)

 

editor

オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

執筆記事一覧
キーワード:

お気に入り登録するにはログインが必要です

ログインすると「マイページ」機能がご利用できます。気になった記事を「お気に入り」登録できます。
Loading..