紛争鉱物にも対応、日本環境協会がテレビに「エコマーク」

エコマークテレビ認定の適用範囲は、ディスプレイと信号受信機から構成される機器で、映像方式が液晶、プラズマ、有機ELであるものだ。

ポータブルテレビやワイヤレステレビについては、交流電源駆動(コンセントなど)が付いていれば適用範囲内。テレビ機能を持つパソコンや携帯電話、ポータブルBD/DVDプレイヤー、カーナビなどは適用範囲外だ。

エコマーク事務局は、高度なリサイクルを実現するための製品設計、軽量化、優れた省エネ性能、視聴環境に応じて節電できる機能、有害物質の使用削減など、ライフサイクル全体で環境負荷を低減したテレビを認定する。

テレビに使用される鉱物資源のうち、スズ、金、タンタル、タングステンについては、紛争鉱物でないことを確認する。

日本環境協会エコマーク事務局基準・認証課の大澤亮課長代理は、「これまでのエコマーク認定は省エネ法や家電リサイクル法などに基づいて基準を設けていたが、今回制定したテレビの認定には、新たに資源調達の観点を加えた」と話す。「今後もエコマークは、環境保全における総合的な指標として、基準を改めていきたい」と続けた。(オルタナ編集部=副島久仁彦)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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