紛争鉱物にも対応、日本初エコマーク「テレビ」

エコマーク認定を受けた20機種のテレビ(プラズマテレビ4機種、液晶テレビ 16 機種)(日本環境協会エコマーク事務局)

パナソニック社製のテレビ全20機種がこのほど、テレビとして初めてエコマーク認定を受けた。日本環境協会エコマーク事務局(東京・中央)が、リサイクルしやすい製品設計や有害物質の使用削減など、ライフサイクル全体での環境基準を制定し認定した。

家電量販店などでは、以前から省エネ法に基づくテレビの省エネ性能の表示が行われていたが、今回、省エネ性能だけでなく、製品のライフサイクル全体の環境負荷に関する情報を消費者に提供する意義は大きい。

エコマーク「テレビ」認定基準では、高度なリサイクルを実現するための製品設計、軽量化、優れた省エネ性能、視聴環境に応じて節電できる機能、欧州の環境規制に対応した有害物質の使用削減などが評価される。

テレビに使用される鉱物資源のうち、スズ、金、タンタル、タングステンについては、紛争鉱物でないことを確認する。

パナソニック社製の20機種のテレビ(プラズマテレビ4機種、液晶テレビ 16 機種)は、16項目にわたる厳しい要求項目すべてに適合し、初めてエコマーク認定を受けた。

テレビは国際流通商品のため、海外の市場についても考慮する必要があるが、エコマークでは中国や韓国をはじめとする海外の「タイプⅠ環境ラベル」との相互認証を展開している。(オルタナ編集部=吉田広子)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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