坂道でも軽々と移動――。ヤマハ発動機が8月21日に発売した車いす用電動アシストユニット「JWX-2」の試乗説明会が17日、都内で行われた。車輪にモーターを内蔵し、手動車いすに取り付けることで電動アシスト自転車のように人力を補助。障がい者の利用に加えて、体力が低下した高齢者による需要増も見込む。(オルタナ編集委員=斉藤円華)
JWX-2は、同社が1996年に発売を開始した車いす用電動アシストユニット「JW-2」の後継機種。モーターが小型化されたことで様々な形状の手動車いすに取り付けられ、アシスト走行距離も従来の15kmから20kmに増加した。アシストモードは室内、屋外の2つが設定されており、専用のソフトウェアを使えば、使用者の体力や障がいの度合いに応じてアシスト力を細かく調整することも可能だ。
同ユニットを取り付けた車いすを実際に操作してみる。アシストがない手動状態では腕力を要する上り斜面も、スイッチを入れ、車輪外側の環状の取っ手(ハンドリム)に手を添えて軽く転がすように動かすだけでモーターによるアシストが加わり、軽々と進むことができた。
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