雑誌オルタナ76号(2024年3月29日発行)の「林業トピックス」を紹介します。
■CDP「フォレストA」に7社
企業のサステナビリティ評価を行う非営利団体「CDP」(本部:英ロンドン)は2月、世界約2万3000社の評価結果を公表した。
評価は「気候変動」「フォレスト(森)」「水セキュリティ」の3分野。このうち、フォレストで最高位の「Aリスト」入りした日本企業は花王、積水ハウス、王子ホールディングス、資生堂、日清オイリオグループ、豊田通商、ユニ・チャームの7社だった。
花王はパーム油の持続可能な調達に向けた方針などが、積水ハウスは独自の木材調達ガイドラインによるフェアウッド調達などが評価された。この2社は3分野全てでA評価(トリプルA)を獲得した。
しかし、気候変動で109社、水セキュリティで36社の日本企業がAリスト入りしたことを考えると森林分野は遅れており、取り組み強化が必須だ。世界全体でも、森林分野でAリスト入りした企業は30社にとどまった。

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