日本では原子力損害賠償法(原賠法)で原発メーカーの責任が免責されている。他方、日本が原発輸出の機会をうかがうインドは2010年、原発にも製造物責任を問える法律を作った。
グリーンピース・ジャパンでエネルギー問題を担当する関根彩子氏は、原賠法について「責任を負うべき主体が、過失があっても責任を負わなくても良い仕組みで、どのような製品安全の考え方に照らしてもおかしい。原発のようなリスクが大きい物に責任の切れ目があってはならない」と指摘する。
関根氏は今後について「東電原発事故の賠償総額がまとまると言われる来年に、原賠法の改正に向けた動きがあるのではないか。そうしたタイミングを見ながら原発のメーカー責任を認めさせる動きを起こしたい」と話している。
1 2