
国内外で、地域に根ざした自然エネルギーの普及に取り組む人々が集う「コミュニティパワー国際会議2014in福島」(主催:環境エネルギー政策研究所)が、1月31日から3日間にわたって開催された。「コミュニティパワー」とは、自然エネルギーを導入する際、従来のような大規模集中型ではなく、地域の人たちが主体となって進めるべきという考え方で、世界風力エネルギー協会が定義したもの。今回の国際会議は、大規模集中型の象徴とも言える原発の大事故からまもなく3年という節目に、福島から新しいエネルギーへの転換を発信するという重要な意味を持つことになった。(ノンフィクションライター・高橋真樹)
会議は浜通りの南相馬市、中通りの福島市、会津地域の喜多方市と、福島の3地域の会場を移動しながら実施、全国から集まった参加者はのべ650人にのぼった。海外からはドイツやデンマークなど6カ国、12人のゲストが参加、全国から集ったご当地電力に取り組む人々と交流した。
会議では全体会の他にも8つの分科会が開催され、地域で自然エネルギーを導入する際に課題となる「人材育成」や「ファイナンス」などをテーマに、100%自然エネルギーの地域をどのように築くのかについて語り合った。