オルタナ77号「CSR48presents CSRトピックス」37「総監督のつぶやき」
ここ数年で人財部門の中に DEI の部署を設置す る企業が増えています。DEIとはD「ダイバーシ ティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の頭文字からなる略称で、最近は「ビロンギング(帰属)」の B を加える企業も 出てきています。(CSR48・太田康子)
日本企業の場合にはまず女性活躍のテーマが優先になりがちですが、CSR48 では「LGBTQ から知る DEI」というテーマで勉強会を主催しました。
この日は教育系ユーチューバーとして中高生から人気のすぎやま氏を招き、同僚からいつ結婚するのかしつこく聞かれたり、飲み会の盛り上げ役を男性がやるべき事として強要されたりして困った経験、ゲイである事をカミングアウトするまでの葛藤について話してもらいました。
参加者による簡単なロールプレイングも実施し、2人1組で自分が性的マイノリティである事をカミングアウトする側とされる側を体験しました。
カミングアウトされた時「とっさに何と言っていいかわからず困惑した」という参加者に、かつて自分が同僚との会話で同じ状況になったことを思い出し「大切な事を自分に話してくれてありがとう」と伝えると嬉しいのだと知りました。
ありのままの自分を受け止めてくれる社会にすることが、諸外国の半分という日本人の自己肯定感を上げることに繋がるのではないでしょうか。
「CSR48」とは
2012年に企業のCSR担当者を中心に「CSRに 関心のある女性」が集まって発足したコミュニティ。「CSRをもっと身近に」をミッションに勉強会やイベントを実施しており、近年は性別に関係なく参加を呼び掛けている。取り組みは 脱炭素や脱プラスチック、LGBTQ+、フェアトレードの勉強会、 洋服リサイクル&コットン収穫ツアーの企画など。メンバーの 所属は商社、メーカー、非営利団体、コンサルなどさまざま。早稲田大学でのゲスト講師登壇も毎年行っている。