ケイト・スペード財団、4本柱で内面から自信を

ケイト・スペード・ニューヨークは1993年に米ニューヨークで創業したファッションブランドだ。世界的に人気なブランドだが、社会課題の解決にも注力する。財団を立ち上げ、女性のエンパワーメントとメンタルヘルスの改善を目指し、4つの取り組みを行う。( ニューヨーク=古市 裕子)

2023年9月にケイト・スペード ニューヨークが主宰した第2回 「女性のメンタルヘルスとエンパワーメントに関するグローバル・サミット」、2023年SOCIAL
IMPACTレポートから抜粋

ハンドバッグやジュエリーなどさまざまなアイテムを取り扱うケイト・スペードは、「洗練されていながらも気負わないスタイル」を掲げる。可愛いデザインと、使いやすい機能性、若者にも手の届く安価な価格で買えることから一気に世界中の女性の間で人気ブランドとなった。

実は、同ブランドは社会課題の解決にも力を入れる。2018年にケイト・スペード ニューヨーク財団を立ち上げ、女性のエンパワーメントとメンタルヘルスの向上を目指し、4つの活動を展開している。

一つ目が、女性・女児の経済的自立支援だ。同財団は、ニューヨーク市内外で女性と女児への社会参画の機会の提供やメンタルヘルスの改善を行う。
 
NGOを通じて、女性起業家がビジネストレーニングやメンターシップ、必要な資金を受けられるように支援し、経済的機会の拡大に貢献する。
 
STEM教育とキャリア開発の支援にも取り組む。特にSTEM分野で女性のキャリア支援に力を入れる。このプログラムでは、学生向けにコンピューターサイエンスのスキルを教える。技術職へのキャリア支援と地域社会に貢献する力を促すことが狙いだ。

メンタルも、生活の質も

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古市 裕子

ニューヨーク在住。NY Marketing Business Action, Inc代表 (2015年起業)。1995年渡米。NY市立大学大学院国際政治学・国際関係論修士号卒業。ジェトロNY17年勤務の後、独立。日系企業の海外ビジネス進出支援。国連SDGs理念や欧米企業の動向にフォーカス。国連フォーラムNY幹事。NY邦人メディア紙SDGs連載コラムニスト。東京都特定非営利活動法人・在外ジャーナリスト協会(Global Press)所属。拙著【SDGsピボット戦略12事例集/欧米企業が進める連携型・サステナビリティ×次世代×企業価値】など。

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