編集長コラム) IPCCの新しい報告書を読み解く

◆低炭素エネルギーには、自然エネルギー、原発、CCS(二酸化炭素の地中貯蔵)が含まれる。ただし原発にはリスクがあり、CCSはまだ大規模な商業化の段階に入っていないことが明示されている。

◆石炭の継続使用が、世界の脱炭素化を妨げてきたこと。石炭を最新鋭のガス火力やコジェネに代替することによって、大幅に排出量を減らすことができる。

◆2度未満に抑えるために必要なコストは、消費ベースの経済成長率を、ごくわずかに下げるだけ(1.6%成長するところを1.56%に下げる程度など)。

◆排出量の大幅な削減には、投資の流れを大きく変革し、化石燃料への投資から、低炭素エネルギーへ投資をシフトすることが必要なこと。
(引用終わり)
小西さんによると、報告書は「産業革命前に比べて2度未満に抑えることはまだ可能であること」を明示した一方で、「その達成は対策を遅らせれば遅らせるほど、高くつき、やがては不可能となってしまう」こともはっきりと突きつけています。(オルタナ編集長 森 摂)
(この続きは、朝日新聞社WEBRONZAの筆者連載コーナーに近日掲載します)

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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