「震災後、何かできないかと考えました」

福島の4つの想いが込められたF-pins

福島の4つの想いが込められたF-pins

こう語るのは、30年間市内で洋服店を経営する有限会社ピックアップの高橋省吾代表取締役だ。藁谷さんの上司であり、「ふくしま中心街区フラワーストリートプロジェクト実行委員会」の委員長であり、ライフクのメンバーだ。

すぐに取引先でもあるイラストレーターの藤本将さんに相談しピンバッチを提案したが、「頑張ろう」などストレートな言葉に、「それでは皆に付けてもらえない」と言われてしまった。高橋さんの思いは絵が上手く集約してくれた。

カラフルなバッチには、「子どもたちの未来」、「自然の大切さ」、「これからのエネルギーを考える」、「福島からのメッセージ」、という思いが込められている。

セレクトショップPICK UP(紳士服)とBarnS(レディース)を経営する高橋氏。 通りを歩く人を花で「おもてなし」したいと語る。

セレクトショップPICK UP(紳士服)とBarnS(レディース)を経営する高橋氏。
通りを歩く人を花で「おもてなし」したいと語る。

何よりも子どもたちの未来が大問題だった。福島の県鳥キビタキと県花のネモトシャクナゲをあしらい自然の大切さを、チェルノブイリ原発事故と重ね合わせエネルギーのことを考えましょう、と伝えたかった。

F-pinsは北海道から沖縄まで59店舗で販売している。「長く続けるにはそのお店に売上が入るようにしなければいけない。だから卸して商業としてやる」(藁谷さん)

売り上げは2014年3月現在で約3万個。売上金は袋詰め作業を依頼した市内の知的障害者授産施設への支払いに充てるほか、復興支援基金や児童福祉施設、小児ガンなどの難病と闘う子供・家族をサポートしている団体へ約100万円を寄付している。

「どうぞ福島に遊びに来て下さい」という思いが「福島からのメッセージ」には込められている。

「自分たちは元気でやっている。来て下さいと言わないと来たい人も行っていいか分からない。こちらから発信しなくてはと気づきました」(藁谷さん)

藪内さんも「商人の僕たちにしかできないことで面白い仕掛けをたくさん作り、来てくれた皆が楽しんで帰ってくれたら嬉しい」と期待する。

高橋さんは「時が経つと思いは薄れてしまう。でもライフクのような人たちがいれば、未来に希望が持てます」と笑顔を見せた。

LIFEKU実行委員会:http://lifeku.jp/index.html

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