「カローラハイブリッド、燃費は広告より7%劣る」と豪団体

記事のポイント


  1. オーストラリア自動車協会は、燃費・排出ガスの実走行テストを実施した
  2. トヨタ、いすゞ、フォードなど9車種で燃費は公称値より劣っていた
  3. テスト結果を、グリーンウォッシュを取り締まる監督機関にも提出する

オーストラリア自動車協会(AAA)は8月14日、自動車の燃費・排出量の実走行テストの結果を発表した。それによると、トヨタのカローラハイブリッドの燃費は、同社が広告などで使っている公称値より7%劣っていた。いすゞやフォードなど、9車種が公称値より劣る結果となった。AAAはテスト結果を、グリーンウォッシュを取り締まる監督機関にも提出するという。(オルタナ副編集長=北村 佳代子)

オーストラリア自動車協会による実走行テスト(2024年5月、同協会提供。車種はカローラではありません)

AAAの実走行テストは、オーストラリア政府が1400万豪ドル(約13.6億円)の資金を投じて4年間にわたり実施するプログラムだ。その目的は、オーストラリアの走行条件下で、自動車の燃費と排出ガスを、各自動車メーカーの公称値と比較することだ。

2015年には、フォルクスワーゲンによる排ガス不正事件が明るみに出た。AAAはこの不祥事を機に、実走行テストプログラムの実施に動いた。

第4回目となる今回のテストでは、SUV、乗用車、軽自動車を対象とした。15車種のうち、9車種が、AAAの実走行テストで公称値に劣る結果を出した。

カローラハイブリッド、公称値と最大の差
「消費者に実走行テスト結果も示すべき」

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北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

オルタナ副編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部。

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キーワード: #脱炭素

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