記事のポイント
- オーストラリア自動車協会は、燃費・排出ガスの実走行テストを実施した
- トヨタ、いすゞ、フォードなど9車種で燃費は公称値より劣っていた
- テスト結果を、グリーンウォッシュを取り締まる監督機関にも提出する
オーストラリア自動車協会(AAA)は8月14日、自動車の燃費・排出量の実走行テストの結果を発表した。それによると、トヨタのカローラハイブリッドの燃費は、同社が広告などで使っている公称値より7%劣っていた。いすゞやフォードなど、9車種が公称値より劣る結果となった。AAAはテスト結果を、グリーンウォッシュを取り締まる監督機関にも提出するという。(オルタナ副編集長=北村 佳代子)
AAAの実走行テストは、オーストラリア政府が1400万豪ドル(約13.6億円)の資金を投じて4年間にわたり実施するプログラムだ。その目的は、オーストラリアの走行条件下で、自動車の燃費と排出ガスを、各自動車メーカーの公称値と比較することだ。
2015年には、フォルクスワーゲンによる排ガス不正事件が明るみに出た。AAAはこの不祥事を機に、実走行テストプログラムの実施に動いた。
第4回目となる今回のテストでは、SUV、乗用車、軽自動車を対象とした。15車種のうち、9車種が、AAAの実走行テストで公称値に劣る結果を出した。
■カローラハイブリッド、公称値と最大の差
■「消費者に実走行テスト結果も示すべき」