山火事が石油会社の森林クレジットを焼く 米カリフォルニア

気候変動によって、北米や欧州で発生する山火事は年々、その規模を拡大しつつある。米カリフォルニアでは、石油会社がカーボン・オフセットとして購入した森林区画(森林クレジット)が焼失した。米NPOは、カーボン・オフセットは気候変動リスクに対して脆弱だと指摘する。(オルタナ副編集長・北村佳代子)

今夏、米カリフォルニア州で発生した山火事は
石油会社がクレジットを購入した一部区画も焼き尽くした
(写真はイメージ)

カーボン・オフセットは、経済活動において発生する温室効果ガス(GHG)対策の一つ。企業等が最大限の削減努力をしたうえで、それでも排出せざるを得ない場合に、残りの排出分を相殺(オフセット)する仕組みだ。

そのための手段の一つであるカーボン・クレジットは、自社のサプライチェーンとは別の場所で吸収・削減したGHGを、クレジット(証書)として売買する仕組みだ。森林の適切な管理を行うことで期待されるCO2吸収量もクレジットとして取引されている。

■シェブロンやシェルの森林クレジットも焼失
■「カーボン・オフセットは気候変動リスクに脆弱」とNPO

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北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ副編集長)

オルタナ副編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部。

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キーワード: #脱炭素

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