田んぼや畑に生息している動植物を調査することでその圃場の生物多様性を評価する「生きもの認証システム」がスタートしました。
PGSという「消費者参加型の認証システム」、もう1つの有機への道”として農業生産者や消費者団体から注目を浴びています。
この「生きもの認証システム」の根幹を支えるのが田んぼや畑での“生きもの調査”。調査活動の責任者として生きもの観察会を実施するのがBioアナリストです。
生きもの調査のスキルを獲得し、身近な自然を観察・分析することでその地域や田畑の環境を評価することが出来るBioアナリストは、いわばプロフェッショナルなナチュラリスト。
様々な生きもの達や里山文化と触れ合うことで、もう1つの“農の楽しみ”も体験できることでしょう。
2010年、愛知で開かれたCOP10(※) 以来、生物多様性への取り組みは、企業の社会的責任(CSR)として欠かせない活動となっています。
この資格を取得することで、環境問題や有機農業の基本的な考え方をマスターするとともに、環境貢献型事業の企画開発・地域商品の開発などに関する基本的スキルが身につき、農業ビジネス・環境ビジネス分野での活躍の場が広がります。農業、食品関連事業スタッフ、CSR部門スタッフなど企業研修にも活用ください。
※ 世界全体で生物多様性の保全をはかろうとする国際条約のこと。1992年5月22日に採択され、1993年12月29日に発効された。ワシントン条約、ラムサール条約など、稀少種の取引規制や特定の地域の生物種の保護を目的としている既存の国際条約を補完し、生物の多様性の包括的な保全、生物資源の持続可能な利用を行うことを目的としている。具体的には、生物多様性の保全、生物多様性の構成要素の持続可能な利用、遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分の3つを目的として掲げている。締約国は、およそ2年に1度、締約国会議(COP)を開催し、そこで条約の目的達成に必要な事項を全加盟国の総意により決める。
■こんな方にお勧めです
野菜や農業をもっと知りたい方、
ナチュラルなライフスタイルに興味がある方、
有機農産物の流通や販売に関する食に就きたい方・及び現職の方、
有機農業や自然農法に興味のある方・実践中の方も、ぜひご参加ください。
講座には座学と実際に“生きもの調査”を行うフィールドワークがあります。今回のフィールドワークの会場は埼玉県小川町、有機農家金子美登さんの霜里農場の畑や畔、田んぼを提供していただきます。
埼玉県小川町は金子美登さんの30数年来の有機農業の取り組みが地域全体に広がっています。まさに有機農業の里、自然や生き物の豊かな地域として農業体験や環境保全に貢献するCSR活動のフィールドとなっています。
【日時・会場】
7月12日(土) 銀座会場にて(中越パルプ工業(株)8F会議室)
10:00~10:30 「Bioアナリスト概論前篇」講師 徳江倫明
10:30~12:30「生物多様性と農業」講師 藤井淳生
13:30~15:00「Bioアナリスト概論後篇」講師 徳江倫明
7月13日(日) 埼玉県小川町霜里農場にて
10:00~12:00「畑と街の生きものたち」講師 林 鷹央 永亜由美
14:00~15:30「田んぼの生きものたち」講師 林 鷹央
7月20日(日) 埼玉県小川町霜里農場にて
10:30~12:00「野草から考察する圃場環境」講師 稲垣栄洋
13:30~15:00「生きもの採集の手順」講師 林 鷹央
15:15~16:45 フィールドワーク(生きもの採集と同定作業)/修了試験
※修了試験に合格すると、「Bioアナリスト初級」の修了証が授与され、『生きもの認証システム』の生きもの調査において講師のアシスタントを務めることが出来る資格が与えられます。
※農場主の金子さんはプロフェッショナルでも紹介された有機農業の先駆者です。
※講師や会場の都合により、一部スケジュールが変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
【募集人数】最大20名
【受講料】50,000円(税別)※テキスト代・調査道具貸し出し費用を含みます。
【お申込】FAXまたはE-mailにて受け付けます。申し込み用紙はこちら
一般社団法人生きもの認証推進協会
東京都中央区八丁堀2-22-8 内外ビル7F FTPS内 TEL:03-3523-0028
http://www.ikimono-net.com/
FAX:03-3523-0861 E-mail:bioanalist(a)food-trust.jp
※E-mailでお申込の場合は、申込書にある項目をすべて記載してください。
※お申込後、事務局よりお振込先等の案内をさせて頂きます。
