オルタナ78号「漁業トピックス」50
MSC(海洋管理協議会)は「世界海洋デー」に合わせ、持続可能な漁業で得た水産物を証明する「海 のエコラベル」の認知度調査を行った。世界平均は 50%で、日本は前回 から7ポイント上昇の 22%だった。
日本が世界平均を下回った理由は、欧州や米国と比べて MSC ラベル 付き製品を扱う小売企業が多くないことが考えられる。MSC ジャパンは 引き続き、スーパーや外食チェーンでの取り扱いが増えるよう働きかけ を行う。
調査は 2016 年から2年ごとに実 施し、24 年は 23 ヵ国・2万 7000 人超に行った。世界の消費者が最も 懸念している環境問題は気候変動で、 51%がトップ3の問題の一つに挙 げた。日本でも異常気象への懸念が 67%と最も高く、海の健全性および 水産資源減少への危惧も前回調査を上 回った。
さらに世界平均で回答者の 54%が、 水産資源の維持に持続可能な漁業が果 たす役割を認識した。これは MSC 漁業認証規格の主要な構成要素だ。
MSCジャパンの石井幸造プログラム・ディレクターは、こう述べる。
「この調査結果は、海洋環境の現状に対する人々の関心が高まっていることを示しています。海とその生物多様性を守ることは、地球の健全性にとって不可欠です。過剰漁獲とそれがもたらす大きな脅威に対処するために、さらなる取り組みが必要です。漁業が持続可能なものになることで、現在、そして将来の世代のために海を豊かにし、貴重な食料源を守ることができるのです」