オルタナ78号「廃棄物・静脈物流トピックス」25
中国電力は廃棄された太陽光発電パネルを再利用したリユース発電所を開設する。
同社は産業廃棄物の収集運搬や処理を手がけるこっこー(広島県呉市)とスナダ(広島県東広島市)などと業務提携契約を結んだ。廃棄パネルの発電性能な
どを確認し、充分な発電能力があればリユース発電所で発電に使用する。リユースできない場合はガラスやアルミなどの素材ごとに再利用し、最終処分量を
削減する。同施設では大きさが異なるリユースパネルを使用でき、効率的な再利用が可能となる。東広島市で第1号の発電所建設を予定する。
パネルの廃棄量は30年代後半以降には年間50~80万トンに達する見込み。一方でリユースされる量は少ない。21年度は2718トンが排出され、そのうちリユースされたのは7%の190トンだった。取り組みを通して、リユースや素材利用の拡大を目指す。