国連気候サミットでは各国首脳が集まり、気候変動対策を話し合う。これに呼応する形で、世界の主な都市では、市民が21日に気候変動対策の進展を呼びかけるデモ「気候マーチ」の実施を呼びかけている。
気候ネットワークの桃井貴子氏は「日本では気候変動対策への関心が低く、原発再稼働の動きに対しても市民の反応が鈍い」と危機感をにじませる。
「気候変動対策と脱原発は両立することを訴えたい。米国と中国は温暖化ガスの二大排出国と言われるが、自然エネルギーの導入拡大と石炭火力発電の規制に前向きだ。ところが日本はそうした方針も示さず、原発の再稼働と海外への輸出、火力発電の増設に向かっている。世界の趨勢に逆行している」(桃井氏)
参加者で千葉県市川市に住む自営業の女性(30代)は「政府は『原発は温暖化を防ぐ』と嘘をつくのはやめてほしい」と話した。
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