アニヴェルセル、ワインコルクを回収しノベルティやグッズに

記事のポイント


  1. アニヴェルセルは、店舗の入り口などにコルク回収BOXを設置した
  2. 結婚式などのイベントで大量に廃棄されるコルクのリサイクルに取り組む
  3. NPOと協働し、廃棄コルクを企業のノベルティなどにアップサイクルする

結婚式場などを運営するアニヴェルセル(横浜市)が、コルクの回収を進めている。結婚式などのイベントでは大量のワインが消費され、コルクは大量に廃棄されている。同社が回収したコルクは、NPOと連携して、さまざまな企業のノベルティなどにアップサイクルする。(オルタナ編集部=松田 大輔)

コルクがアイデア次第で多彩に生まれ変わる
コルクはアイデア次第で多彩に生まれ変わる

結婚式場ではたくさんのワインが消費され、大量のコルクが廃棄されている。アニヴェルセルは、横浜市内の店舗の入り口などにコルクの回収BOXを設置し、年間2万5千個のコルク回収を見込む。結婚式で使用したコルクの回収率はほぼ100%になるという。

回収した廃棄コルクは、NPO法人RE機構(東京・墨田)に送る。2004年に発足した同機構は、長らく廃棄コルクの回収とリサイクルに取り組んできた。リサイクルの過程では、障がいのある人たちが洗浄などの作業を担う。

アニヴェルセル広報室の上小牧怜奈氏は、「環境面への配慮とともに、障がい者の自立支援に貢献したい」とコメントした。

RE機構の清野眞里惠理事長は、「コルクの洗浄などの作業は、重度の知的・精神障がいがある人でも作業できる。企業のノベルティとしても利用してほしい」と話す。

これまで帝国ホテルやグランドハイアット東京、阪神タイガースなどが、コルクを再利用したノベルティやグッズを展開してきた。コルクはスマホスタンドなどの雑貨をはじめ、コースターやワインラック、ヨガマットなど、アイデア次第で多彩に生まれ変わることができるという。

帝国ホテルは宿泊者へのノベルティとして活用する
帝国ホテルは宿泊者へのノベルティとして活用する
matsuda daisuke

松田 大輔

中央大学総合政策学部卒業。2021年から米国サンフランシスコで研究資料の営業マネジャーとして勤務。2024年に株式会社オルタナ入社。

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