記事のポイント
- 住友理工は11月22日、第10回SDGs学生小論文アワードの受賞者を発表した
- 第10回のテーマは、「オープンイノベーション」で社会課題を解決するには
- 「プロデューサーシップ」と「リビングラボ」を提唱した作品が大賞に
住友理工は11月22日、「第10回SDGs学生小論文アワードby住友理工」の受賞者を発表した。「『オープンイノベーション』で社会課題を解決するには」をテーマに全国の大学生・院生などから小論文を募集した。大賞には、「プロデューサーシップ」を持った人材が不可欠だと主張した作品と空き家を軸にしたリビングラボ(実証空間)を提案した作品が輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)
住友理工は2015年からSDGs学生小論文アワードを開いており、今回で10回目を迎えた。「『オープンイノベーション』で社会課題を解決するには」をテーマに、全国の大学生・大学院生・留学生・短大生・専門学校生を対象に小論文を募集した。
第10回のアワードでは大賞(最優秀賞と同格)に2組が輝いた。儘田(ままだ)咲さん、庄野花衣さん、永瀬翔大さん(明治大学政治経済学部3年)は、地域課題をオープンイノベーションで解決するためには、「プロデューサーシップ」を持った人材が不可欠だと提案した。実際に大学のゼミで実証も行い、その結果も踏まえて検証した。
大賞の2組目は、空き家を軸にした生活者起点のリビングラボ(実証空間)を提案した、岩永薫さん(東京大学大学院工学系研究科博士課程)が輝いた。企業がリビングラボに参画する経済的・社会的価値も考察した。
優秀賞は3組選ばれた。オープンイノベーションのエンジンとして「思いやり」を提案した、山口彩花さん、石井翔さん、阿部ひなたさん(明治大学政治経済学部3年)。事業系の食品ロスの解消を目指すサブスク型のプラットフォームを提案した、塚原彩未さん(共愛学園前橋国際大学国際社会学部2年)田中悠翔さん(同学部2年)、北爪絢子さん(同学部1年)。農業の担い手不足の課題を調べて、その解決を目指したオープンイノベーションの意義を提案した、矢口興さん、掛橋秀太さん、竹川陽翔さん(日本大学商学部2年)。
最終審査の審査委員長は高村ゆかり・東京大学未来ビジョン研究センター教授が務めた。
■「第10回SDGs学生小論文アワードby住友理工」受賞者一覧
*学年はエントリー時大賞(2組):
プロデューサーシップで推進する地域のオープンイノベーション
儘田咲さん、庄野花衣さん、永瀬翔大さん(明治大学政治経済学部3年)「いえそだて」リビングラボ:市民との共創の「場」で実現する、市民主体型建築ストックマネジメント
岩永 薫さん(東京大学大学院工学系研究科博士課程)優秀賞(3組):
「思いやり」からはじまるオープンイノベーションと地域創生
山口彩花さん、石井翔さん、阿部ひなたさん(明治大学政治経済学部3年)
ごみから生まれる未来~食品ロスを材料に~
塚原彩未さん(共愛学園前橋国際大学国際社会学部2年)田中悠翔さん(同学部2年)、北爪絢子さん(同学部1年)
フランチャイズ農業への展望
矢口興さん、掛橋秀太さん、竹川陽翔さん(日本大学商学部2年)