記事のポイント
- 住友理工は11月13日、第9回SDGs学生小論文アワードの受賞者を発表した
- 第9回のテーマは、企業が持続的に成⾧する「SDGs/ESG 時代の人事戦略」
- 最優秀賞には独自の人事制度を提案した一橋大学の飯塚真由さんらが輝いた
住友理工は11月13日、「第9回SDGs学生小論文アワードby住友理工」の受賞者を発表した。「SDGs/ESG時代の人事戦略」をテーマに全国の大学生・院生などから小論文を募集した。最優秀賞には、担い手不足など多くの課題を抱える水産業を想定してユニークな人事戦略を提案した一橋大学社会学部3年の飯塚真由さん、慶応義塾大学環境情報学部4年の佐藤紺衣さんが輝いた。(オルタナS編集長=池田 真隆)
住友理工は2015年からSDGs学生小論文アワードを開いており、今回で9回目を迎えた。第9回のテーマは、「企業が持続的に成⾧する『SDGs/ESG 時代の人事戦略』とは」。全国の大学生・大学院生・留学生・短大生・専門学校生を対象に小論文を募集した。
最優秀賞に輝いた飯塚さんと佐藤さんは、担い手不足などの課題を抱える水産業の持続可能性をテーマに小論文を執筆した。人材不足の解消に取り組んだ岩手県石巻市の水産加工会社を取材し、一般企業でも応用できる人事戦略をまとめた。
最優秀次席は、明治大学政治経済学部3年の大和夕麻さん、高岸真央さん、羽太友梨恵さんが選ばれた。企業と学生が一緒になって、自社のパーパス(存在意義)を共創する手法を提案した。
優秀賞は3組選ばれた。自社の哲学を言語化し、ウェルビーイングの向上を図った島村恵理さん(慶応義塾大学総合政策学部4年)。非財務指標をもとに独自の分析を行った、和田美遥さんと中村寧々さん(法政大学人間環境学部3年)。アルムナイ制度を地域共同で運営するアイデアを提案した、山老貫太(ところ・かんた)さん、丸野寧さん、神原一輝さん(明治大学政治経済学部3年)が選ばれた
最終審査の審査委員長は高村ゆかり・東京大学未来ビジョン研究センター教授が務めた。
■「第9回SDGs学生小論文アワードby住友理工」受賞者一覧
*学年はエントリー時最優秀賞:
地域お魚企業合同人事部モデル~石巻市の漁業・水産加工業に着目して
一橋大学社会学部3年 飯塚真由さん
慶応義塾大学環境情報学部4年 佐藤紺衣さん最優秀次席:
若者とパーパスで繋がる中小企業の人事戦略~企業と学生とのパーパスの共創実験を通じて~
明治大学政治経済学部3年 大和夕麻さん、高岸真央さん、羽太友梨恵さん優秀賞:
はたらくということ:一人ひとりが働きながら幸せに生きていくための考え方と 「つくる」 実践ワークショップ
慶応義塾大学総合政策学部4年 島村恵理さん優秀賞:
人材が紡ぐ価値創造企業
法政大学人間環境学部3年 和田美遥さん、中村寧々さん優秀賞:
地域中小企業の新たな人事戦略としての地域共同アルムナイコミュニティ
明治大学政治経済学部3年 山老貫太さん、丸野寧さん、神原一輝さん審査委員特別賞:
新しい育児休業制度による女性の働きがいの向上
共愛学園前橋国際大学国際社会学部2年 山﨑柚佳さん
共愛学園前橋国際大学国際社会学部1年 塚原彩未さん審査委員特別賞:
日本企業が「赤ちゃん」から学べること
横浜国立大学経営学部4年 渡辺洋平さん