イオンは2月10日、アジア初の「国際フェアトレード認証調達プログラム」対象チョコレートの発売を記念し、イオン葛西店(東京・江戸川)でイベントを行った。同社は2020年までに、フェアトレード(公正貿易)認証カカオの取引量を10倍(2012年比)の50トンまで拡大することを目指している。(オルタナ副編集長=吉田広子)
イオンは、「日常の買い物を通じて国際貢献がしたい」という顧客からの声を受け、2004年に国際フェアトレード認証コーヒーの販売を開始。2010年には同認証の国産チョコレートを発売した。いずれもプライベートブランド「トップバリュ」商品として販売している。
チョコレートの原料であるカカオの生産地では、環境破壊や児童労働など様々な問題が起きている。
「フェアトレードが大切だと知っていても、価格も高く、敷居が高いイメージだった。トップバリュのフェアトレードチョコを食べて身近な存在になった」
イベントでプレゼンテーションを行ったお茶の水女子大学の学生は、イオンの出張授業を通じて、フェアトレードへの関心を高めたという。
有志10人で「フェアトレード・フェア」というチームを結成し、学園祭でイオンのフェアトレードチョコを配布したり、バッグやポーチなどのフェアトレード商品を販売したりするなど啓発に力を入れてきた。
メンバーは「これから買い物をするとき、少しでもフェアトレードのことを思い出してほしい」と来店者に訴えた。
■フェアトレードとオーガニックのダブル認証チョコも