■「省エネ宣言」で合意形成を学ぶ

七並べに慣れてきたら、透明人間の参加者「省エネさん」を混ぜるのも面白い。遊び方は同じだが、実際に遊んでいるプレーヤーたちが「省エネさん」になったつもりでカードを決めることで、他人の視点で見直すことができるという。
ゲームが終わったら、「省エネ宣言」するのもポイントだ。並んだカードのなかから、同行した保護者と一緒に、家で実践する「省エネ行動」を決める。
「自分でルールを決めるだけでなく、家族と合意形成してくプロセスも重要。社会心理学の『集団決定法』という手法で、話し合って決めることで行動につながりやすくなる」と説明する。
「省エネ行動トランプ」は、一般販売はしていないが、省エネ行動の研究の一環でモニター募集を検討している。今後は、「企業や環境NPOなどと協働しながら、省エネ行動トランプを使った環境教育の実践を重ねていきたい」としている。
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