記事のポイント
- ワタミやローソンなど7社が陸前高田市での森づくりに関する協定を結んだ
- 森林再生に取り組む団体のコーディネートで25年度から森林活動を実施する
- ワタミは自然共生サイトへの登録などを目指すとともに社員への啓発の場にする
ワタミやローソンなど7社はこのほど、陸前高田市での森づくりに関する協定を締結した。7社はSave Earth Foundationのコーディネートで、2025年度から森林の1区画を利用して森林活動を実施する。ワタミは今回の協定を通じて、自然共生サイトへの登録や社員研修や環境教育の場としていく。(オルタナ編集部=萩原 哲郎)

協定を締結した企業はワタミとローソン以外に、ウェイトボックス、ガイアドリーム、ニッスイ、ボンマックス、理研ビタミン。各企業は25年度からSave Earth Foundation(SEF)のコーディネートで、植樹や下草刈り、枝打ちなどの森林活動を実施する。陸前高田市や陸前高田森林組合が現地での活動支援を行う。
2011年からワタミの渡邉美樹会長兼社長CEOが市の参与を務めるなどしてきた。23年にはグループ会社のワタミエナジーが市とSEFが締結した「森林資源の活用に関するい連携協定」を締結。このなかで多様な主体が参加する森林活動をめざすことが明記され、今回の協定につながった。
陸前高田市は市内面積のうち森林面積が約80%を占める。森林クレジットの対象エリアとなる気仙町は市内でも立木の成長が旺盛で、豊富な間伐の実績からGHGの吸収能力に優れた森林が育つ。市としては、クレジットの販売収益を森林整備や林業振興施策の財源に充てて、市内のほかの森林にも還元される好循環を作りたい考えだ。
2月4日からはJクレジットの販売を開始した。販売で得た収益は「陸前高田市森づくり基金」を通じて、森づくりに生かす。