記事のポイント
- EUDR(欧州森林破壊防止規制)の適用開始が、2024年12月に迫る
- 同規制は森林破壊リスクがある製品のEUへの輸入・販売を禁止する
- 対象は大豆、パーム油など7品目、これらを原料にしたタイヤなども入る
EUDR(欧州森林破壊防止規制)の適用開始が、2024年12月に迫っている。同規制は森林破壊リスクがある製品の欧州連合(EU)への輸入・販売を禁止するもので、大豆、牛肉、パーム油、木材、カカオ、コーヒー、ゴムの7品目と、これらを原料にした飲料品や食品、紙製品、タイヤ、家具などの広範囲な製品に適用される。(オルタナ副編集長・長濱 慎)
製品を扱う企業は、サプライチェーン上流の生産地まで遡ったデューディリジェンスを義務付けられ、森林破壊や人権侵害に関与していないことを証明しなければならない。
デューディリジェンスには製品ごとのリスクアセスメントや、独立した調査・監査の実施、所轄の国家当局への報告書提出などが含まれ、これまで以上に厳格で透明性の高い情報開示が求められる。