キャラクターの分かりやすさを活用することで、効果的な政策展開と関係者間での共有価値を生む共通基盤「プラットフォーム」形成につながります。環境課題のように幅広い関係者の理解が必要な事項には特に効果が高い手法です。各地で素晴らしいアイデアが生まれています。(伊藤園常務執行役員=笹谷秀光)
■ 「ワケトンVSワケヘン」分別キャラの物語

神戸市のアイデアはすごいです。ゴミの分別対応キャラの登場です。「ワケトン」はキレイ好きなミニブタで、「トコトン」はしっかり者でキレイ好きなワケトンの妹で、この兄妹は分別派です。
また、「ワケニャン」という群れない主義のネコがいて、クリーンステーションに住んでいます。ワケニャンは青ガラスのヒナを災難から助けました。ヒナはごみ問題の英才教育を受けて成長して、毎日、上空からクリーンステーションのごみ分別状況をパトロールする「ワケピー」と名付けられたのです。
この分別派に対して、悪者の「ワケヘン」が登場します。黒のコスチュームと覆面の六甲山に住んでいたイノシシで、お腹をすかせて神戸の街に来てゴチャマゼごみを食べ過ぎ、モンスターに変身。区分したごみを散らかして、ワケトンたちのじゃまばかりするのです。もう一つ、「ヤラヘン」は、分別されていないごみにワケヘンが「面倒くさいビーム」を発射して創り上げたキタナイことやクサイ臭いが大好きのモンスターです。
漫画化したストーリー仕立てに感服します。その上、テーマソングあり、テーマダンスありで、市のアイデアは大変なものです。企業もうかうかしていられなくなります。