一般社団法人全国丼連盟(東京・中央、西村俊彦理事長)は3月14-15日の2日間、初めての「ワール丼カップ2015」を福井市で開く。全国から21の「ご当地どんぶり」が出場し、栄冠ならぬ「栄丼」を競う。さて、その行方は?(オルタナ編集長 森 摂)

このイベントは同法人が主催し、福井県も、「福丼(ふくどん)県」として売り出そうと、県内の市町村とともに全面協力に乗り出した。
福井県は、コメの代表的品種「コシヒカリ」が生まれた土地であり、その作付面積は1979年以来、全国で一位を誇る。ソースかつ丼の発祥の地としても知られ、カツレツの消費も日本一だという。
昨年9月29日に開いた記者発表会では、西川一誠知事自ら、垂れ幕に書いた福井の「井」の文字の真ん中に赤い点を打ち、「福丼県」をアピールした。
福丼県プロジェクト実行委員長の野坂昌之さんは、「福井県は、小学生の学力・体力ともに全国トップで子どもの幸福度も1位。1世帯あたりの貯蓄額が全国1位で、持ち家率もトップクラス。だが、福井は問題がないのが問題で、漠然とした不安とおいていかれるかもしれない危機感がありました」と経緯を語る。
そこで野坂さんは、2020年の東京五輪を見据え、福井県を丼の「聖地」にし、活性化しようと力を入れている。この「ワール丼カップ」も6カ年計画の一環だ。
「どんぶりはすぐ食べられてバランスが良い日本発の『ファストフード』。単に『観光』してもらうだけではなく、福井で輝いている人に出会いに来てほしい」と意気込む。
「ワール丼カップ2015」に出場する全21丼は下記の通り。