性的マイノリティの課題は人権問題でもある一方、その重要性への理解が進まない。支援団体は日本各地にあるものの、多くが財政的に厳しい運営をしている。現在Googleは「Googleインパクトチャレンジ」を開催中だ。テクノロジーを使って課題解決に取り組む非営利団体に5000万円の助成金を給付するもので、虹色ダイバーシティは候補の一つに挙がっている。他の社会課題と同列に扱われる機会が増えれば、各支援団体の運営状況も改善されていくだろう。25日まで受け付けているので、賛同者はぜひ投票してほしい。(虹色ダイバーシティ代表=村木真紀)

虹色ダイバーシティの提案している事業の概要

虹色ダイバーシティの提案している事業の概要

昨年会いに行った某大手助成団体の担当者が、私たちの活動を聞いて一言。「あの、同性愛って病気じゃないんですよね?」同性愛に関しては、1990年にWHO(世界保健機関)が治療の対象から外している。社会活動に対して助成している団体の方に、そこから説明しないと理解されないのかというのは驚きだった。

また、社会活動に対する某アワードの審査員を務める複数の方から、コソっと耳打ちされることもある。「私は虹色ダイバーシティを推薦したんだけど、それより他に優先すべき課題があるのでは、と、他の審査員から却下されたんです」。

性的マイノリティの問題は、命にも関わる、緊急性の高い課題である。いじめや自殺、解雇やうつ、依存症、貧困などの問題であることが、なかなか理解されない。「性的」な好みの問題、ベッドの上の話に矮小化されがちである。結果、「このテーマは日本ではまだ早いのでは?」「一般の方の理解が得られない」などと言われ、なかなか「普通に」その成果が評価されないのを、本当に悔しく思う。

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