しかし、その年の気温や降水量など様々な要因が影響するので、必ず生えてくるとは言えない。また、マツタケ菌は半寄生種の菌根菌であるため、アカマツとの相性が悪いと簡単に寄生させてもらえないため、他の菌根菌よりも繁殖が難しい。しかし、手をかければ、山はそれに応えてくれるはず。気長に施業していきたい。
もし、柴かきを行うことで、マツタケが採れる山が復活すれば、それは伊那の山村地域の大きな収入源になる。木材は、百年一作といわれるように、植林してから伐採して材として出荷するまで長い時間がかかる。しかも、材価の低迷できわめて効率が悪い。
うまく行けば、の話だが、マツタケは一年一作だ。しかも、高額で取引されている。販路をどうするか、という問題はあるが、ネット販売などを活用すれば大きな可能性がある。地域の経済が活性化すれば、人が集まる。都会へ出て行った若者がUターンしてくるかもしれない。過疎高齢化を押しとどめることができるかもしれない。夢のような話ではあるが、秋にマツタケが採れるという希望をもって、楽しく活動している。