
スッポンは、水中にいる時間が長く泳ぎも早い。浮いているときも鼻先以外は水面下にあることが多く、人の目に触れる機会は少ない。それもあってか、自然界での生息状況は、意外と知られていない。絶滅が危惧される状況ではないにせよ、その判断の基礎となるデータ収集も充分ではないようだ。

板橋区から北区にかけての石神井川でも、ときおりスッポンを見かける。B、Cはその写真だ。Bの画面左側の煙草の吸殻を実物大に拡大すると、Bのスッポンは甲羅の短径(横幅)でも30㎝近くありそうだ。すると甲羅の長径(縦の長さ/甲長)は40cm近い大物か。洗面器からもはみ出すような大きさだ。
Cの写真のスッポンは、水中を漂うレジ袋と見比べていただくことで、その大きさが推測できる。ちなみに、このレジ袋がこのまま海に流れ出ると、クラゲと間違えて飲み込むウミガメ等に死をもたらす可能性もある。Dは、大きさを直接比較するものがないが、不忍池の大型個体だ。