シップスがリユースEC、ブランド品の二次流通市場を構築へ

記事のポイント


  1. セレクトショップのSHIPSがリユースECサイトを開設した
  2. 国内外のアパレルブランド品などの二次流通市場を構築していく
  3. SHIPSスタッフや顧客が着用した商品を回収・検品して再販する

セレクトショップのSHIPS(シップス)はこのほど、リユースECサイトを開設した。シップスが取り扱う国内外のアパレルブランド品を取り扱い、二次流通市場を構築していく。SHIPSスタッフや顧客が着用した商品を回収して、検品したうえで基準を満たせば、サイト内で販売する。(オルタナ編集部=萩原 哲郎)

衣料品のリユース推進へECサイトを開設
衣料品のリユース推進へECサイトを開設

リユースECサイトの名称は「SHIPS CYCLE MARKET(シップス サイクル マーケット)」。全国のSHIPSスタッフや顧客が着用した衣料品のうち、基準を満たして再販可能であると判断した商品をメンテナンスし、「SHIPS認定リユース品」として二次流通させる。7日時点で販売アイテム数は471にのぼる。

ブランド公式リユースは珍しいが、同社によれば世界的に広がりを見せているという。今後日本市場でも成長が見込めることから、先駆けて取り組むことになったという。

リユース品として流通させられる商品は多い。同社が回収した商品のうち、80%以上は再販可能だという。二次流通市場を構築することで年間約50万トンとなる廃棄量の削減にもつなげていく。

ECサイトでは衣料品の廃棄物削減だけでなく、梱包の廃棄物削減にも取り組む。comvey社のリユース梱包「シェアバッグ」を採用。シェアバッグは届いた商品を取り出したあと、ポストに投函すると返送されて再利用される。ユーザーは「シェアバッグ梱包」を選ぶと、次回注文時に使用できるクーポン券を受け取れる。

再販売の基準に満たなかった回収品については、同社提携先を通じてリサイクルする。リユースとリサイクルで資源循環を進めて、廃棄物削減に寄与していく。

2014年から不動産業界専門新聞の記者職に従事。2022年オルタナ編集部に。

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キーワード: #リユース

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