■「全国津々浦々からのクールジャパン」
よく見ると、本書でご紹介した、富士山から始まり、北海道ニセコのスキー場、岩手県の自動車、長野県の山岳、兵庫県淡路市のおむすび、香川県丸亀市の骨付鳥、愛媛県今治市のタオル、福井県鯖江市の眼鏡、広島県の熊野筆、JR九州の電車、そして東京のスカイツリーまで、本書の事例の数々をわかりやすい「アイコン」で表現していただきました。

また、「発信型三方よし」がテーマですので、それぞれの地域から発信を感じさせる点線が「世界」に向かっています。
政府の「まち・ひと・しごと総合戦略」において、「ローカル版クールジャパンの推進」が一つの柱になっています。具体的には、観光における広域観光周遊ルートの形成、地域資源を活用した「ふるさと名物」「地域ブランド」の確立などが挙げられています。
しかし、ちょっと待ってください。「ローカル版」という言い方が気になります。これでは、中央または全国区のクールジャパンに付属して、というニュアンスです。しかし、本当にクールなモノやコトは、全国区や東京にももちろんありますが、実は地方にあることが多いのです。
また、地方に行かなければめぐり会えないものがたくさんあります。ですから「ローカル版」ではなく、「全国津々浦々からのクールジャパン」というべきでしょう。日本全国にクールジャパンの「ネタ」があります。
■「協創力が稼ぐ時代」の「ストーリー」