欧米企業が先行する「水」への取り組み――下田屋毅の欧州CSR最前線

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下田屋 毅
(在ロンドンCSRコンサルタント)

2014年8月31日~9月5日まで約一週間に渡り、世界における水リスクの対応に関する国際会議である2014ワールド・ウォーター・ウィーク(WWW)が、スウェーデンのストックホルムにおいて開催され参加した。

この国際会議は、ストックホルム国際水研究所(SIWI)が主催するもので、毎年同時期に1週間かけて開催されている。1991年からストックホルム・ウォーター・シンポジウムとして開催され、2001年に現在のワールド・ウォーター・ウィークという名前に変更され今に至る。

これは世界の水に関連した発展途上国における開発やサステナビリティの課題、貧困地域での課題、また新興国や先進国の地域も含めた世界の各地域での水に関する様々な問題・課題の幅広い範囲に対応するものだ。

世界130カ国から200以上の団体・組織がイベントに協力し、国連機関や各国大臣、政府関係者、各国の開発機関の参加は基より、企業、NGO、大学・研究機関の専門家など、約3000人もが参加する大規模なもの。日本からは、政府関係者、水に関するNPOなどで、約10人前後、企業関係者は残念ながらゼロ。

会議は本会議やパネル討論、ワークショップ、ポスター展示、サイドイベントやセミナーを提供し、世界の水問題に関するオープンでダイナミックなプラットフォームとして機能している。

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下田屋 毅(CSRコンサルタント)

欧州と日本のCSR/サステナビリティの架け橋となるべく活動を行っている。サステイナビジョン代表取締役。一般社団法人ASSC(アスク)代表理事。一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会代表理事。英国イーストアングリア大学環境科学修士、ランカスター大学MBA。執筆記事一覧

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