京王線が新車両に大型フリースペース、車イスも利用しやすく

記事のポイント


  1. 京王線は1月末から運行する新型車両に大型フリースペースを設ける
  2. ベビーカーや車イス利用者らが、安全で快適に利用できる環境を整える狙いだ
  3. 新型制御装置の採用により、消費電力の削減や車両の軽量化も図る

京王電鉄(東京都多摩市)は、2026年1月末から京王線で新型通勤車両「2000系」の運行を開始する。車内には、同社初となる大型フリースペース「ひだまりスペース」を設けた。年齢や性別、目的を問わず、誰もが安全で快適に利用できる車内環境の実現を目指す。新型制御装置を採用することで、環境性能の向上も図る。(オルタナ編集部=川原莉奈)

新型通勤車両「2000系」外観

多様な利用者が同じ空間を共有する鉄道車内において、安全性と快適性の確保がこれまで以上に重視されている。

京王電鉄は2026年1月末から、新型通勤車両「2000系」の運行を開始する。同車両は、「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」というコンセプトのもと開発された。

ひだまりスペース(大型フリースペース)

大きな特徴の一つが、同社初となる大型フリースペース「ひだまりスペース」の設置だ。乗降時にホームのエレベーターが近くにあることが多い5号車に配置することで、介助が必要な人や子ども連れの利用者などの円滑な乗降につなげる。

車両のデザインにも、こうした配慮が反映されている。外観は前面・側面ともに円をモチーフにしたラウンド型とし、優しさや安心感を表現した。内装についても同様にラウンド形を取り入れ、心を落ち着かせるナチュラルな空間づくりを意識している。

さらに、小さな子どもが外の景色を楽しめるよう、視線の高さに配慮した大型の窓を設けるなど、家族連れへの細やかな工夫も盛り込んだ。

あわせて、環境性能も追及した。新型のVVVFインバータ制御装置を導入し、同社7000系車両と比較して約20%の省エネ性能向上を図るとともに、車両の軽量化を実現している。

利用者への配慮と環境負荷低減を両立させる新型車両として、今後の運行に期待が集まりそうだ。

kawahara

川原莉奈 (オルタナ編集部)

早稲田大学理工学部卒業後、大手自動車関連メーカーで7年間勤務。その後、「全く異なる世界を見てみたい」との思いからフリーランスに転身。ファッション・ライフスタイル系のWebメディアでデスク、エディター、ライターを務める。2023年からは、並行してNPO法人にてWebデザインや広報を担当し、社会課題への関心を深める。ライターとしてのモットーは「複雑なテーマを整理し、シンプルに伝えること」。

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キーワード: #ジェンダー/DE&I

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