「フードレボリューションデー」を聞いたことがあるだろうか。WHO(世界保健機関)によると、世界で4400万人の子どもたちが「肥満」と言われるなか、イギリス人料理研究家であるジェイミー・オリバー氏が立ち上げた食育改革の一環だ。2014年には世界121カ国で、7千以上の食育イベントが開催され、9千人以上が参加した。(寺町 幸枝)

フードレボリューションデーでは、ウェブサイトやソーシャルメディアを通じてアイデア提案をするだけでなく、各国で食育イベントを行う。
2014年5月13日の「第3回フードレボリューションデー」は、「24時間の内に、さまざまな場所で、最も参加人数が多い料理教室の開催」という項目で、ギネス登録された。
オリバー氏は、「大人は、食べものが身体にどのような影響を与えるかということについて、子どもたちに理解させる義務があります。子どもたちに料理を教え、食べるものを生み出すことの大切さやその技術を身に付けさせることが大切です」と語る。
現在「アンバサダー」と呼ばれる人々が、フードレボリューションデーに賛同し、世界各国でこのイベントに該当する企画をしている。中でもアジアで積極的な展開をしているのが、「台湾」だ。
■外食の手軽さから肥満に
「小吃(シャオツー)」と呼ばれる一品料理屋が立ち並び、西欧式のファストフード店もこぞって出店している台湾。日本含め、食育に関しては感度の高い親が多いアジアだが、外食が手軽にできる台湾では、子どもの肥満も無視できないのが現実だ。