米国流社会貢献ビジネス「Buy One, Give One」は日本でウケるか?

アルゼンチンの伝統的な靴「アルパガータ」をモチーフに作られたTOMSの靴 (C)Ariel Waldman

商品を一つ購入したら、同じ商品を一つ寄付するという社会貢献型のビジネスモデル「Buy One, Give One(バイワン、ギブワン)」が米国で拡大している。草分けはTOMS(トムズ)シューズ(本社カリフォルニア州)で、2006年の設立直後から一躍成功を収めると、多くの社会起業家がこのモデルに注目した。その魅力と課題を探った。(寺町 幸枝)

TOMSの創設者は、イケメン冒険家としてテレビ出演し一躍脚光をあびたブレイク・マイコスキーさんだ。2006年休暇で訪れたアルゼンチンの村で、靴を買うことができない子どもたちと出会い、彼の人生は一変した。子どもたちを救いたい一心で、帰国後すぐに行動を起こす。

「Shoes for Better Tomorrow(よりよい明日のための靴)」というNPOを設立するも、「ビジネスとして確立する方が、より長期的な支援ができるのではないか」という考えにたどり着いた。その後ビジネスプランを練ったマイコスキーさんは、一足の靴を購入してもらうたびに、靴一足を寄付するという「One for One(ワンフォーワン)」モデルを確立し、ロサンゼルスでTOMSを興した。後にこのモデルは、「Buy One, Give One(バイワン、ギブワン/B1G1)」という名称で、社会的ビジネスモデルとして一般化していった。

TOMSが成功した理由は

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #CSR

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