日本はかって高度経済成長期に甚大な公害被害を経験し、技術力でもって、かなりの部分を克服してきました。それを成し遂げた技術力に対する自負心もあるように思われます。「ものづくり大国」という日本についてのラベルを自信をもって貼りたい事例は、現代でも輩出されています。私はそれを最近、目撃したのです。

夢のゴミ処理技術とでも形容できる「ERCM:Earth-Resouce-Ceramic-Machine」という廃棄物を熱分解させる装置を見学する機会を得たのは、雪の降る2月の週末でした。この装置を手がけるのはASK商会(相模原市)。

2012年度に環境省の除染実証事業で「移動可能な炉内空冷式焼却設備」として採択された他、惣菜などの製造・卸を手がける玉三屋食品(名古屋市)に、国内第2号機(第1号は鹿嶋市衛生センター)を納入した実績があります。今回の目撃体験は、その名古屋市の守山工場で実現しました。

視察した守山工場

ERCMは、電子ユニットでマイナスイオンを送り炉内を還元雰囲気に保ちながら、底部に敷設したセラミック層の輻射熱を使って、有機物を1000度C以上で分解し、セラミック状の粉末に転換するものです。端的に言えば、あらゆる可燃性廃棄物を熱分解し、セラミック状の灰に転換する炉なのです。

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