
パリで3月14-15日、CSRとサステナビリティのビジネスフェア第10回「プロデュラーブル」が開催され、2日間で5200人が集まった。出展者も入場者も企業関係者に限定しているが、今年の入場者は昨年の3割増になった。講演会、ワークショップはどれも満席の盛況だった。創始者の女性は「10年前はやっとサステナビリティという言葉が知られてきたころ。入場者の関心は年々高くなっている」と語った。(羽生 のり子)
サステナビリティに相当するフランス語は「デブロップマン・デュラーブル(持続的発展」だ。フェアの名称は「プロフェッショナル」と「デュラーブル(持続的)」を合わせた造語だ。創始者のセシル・コロナ・ディストラ氏は、「イベント企画会社に15年勤務した経験をもとに、サステナビリティに関心があったので、思い切ってこのテーマに絞ったフェアを始めた」と話す。
毎年テーマがあり、今年は「自然」を中心テーマに6つの講演会と40のワークショップ・討論会が開かれた。2日目の講演会では、ネスプレッソのサステナビリティ部長、LVMHの環境部長など5人の講演者が、製造の際の素材の選択から製品の最終処分まで、生物の多様性の尊重をどう取り入れて行っているかを披露した。