身の丈の暮らしを探して豊かに生きる

タイニーハウスが何軒か集まり、母屋のゲストルームや大きなリビングをシェアする暮らし方もある

「タイニーハウスには人生を変える力がある」とタイニーハウスビルダーであり、日本でのタイニーハウスの第一人者でもある竹内友一さんは言う。なぜなら、家をダウンサイジングすることで、自分に必要なものを見つめ直すことにつながる。過剰なモノを手放し、時には誰かとシェアすることで経済的にも時間的にもゆとりが生まれ、コミュニティや自然とつながる暮らしが始まるからだ。

実際どのような暮らしぶりなのかを紹介するため、竹内さんは映像作家の松永勉さんらと共に、2年をかけて実際に米国西海岸でタイニーハウスに住む人を訪ね、「simplife」というドキュメンタリー映画にまとめた。現在、全国を自作のタイニーハウスと共に移動しながら上映会を開いている。

映画では、大量消費型の暮らしに疑問を感じてタイニーハウスを自作し、持ち物を10分の1に減らして大きな家から移り住んだ3人家族や、トレイラー付きのタイニーハウスに住んで全米を移動しながらジャーナリストとしての仕事も行うカップルなど計15組の暮らしが映像化されている。狭いながらも窮屈ではなく、個性的でアイデアに富む暮らしぶりが描かれる。

映画の中でタイニーハウスに住む人が自分の暮らしを表現する際によく出てくる言葉が「human scale」だ。「身の丈」とでも言うのだろうか。モノを手放して自分が本当に必要とするサイズに削ぎ落としていくと、逆に自由になり、自分らしい暮らしを見つけることができると彼らは伝える。日本でもじわじわ注目を集めるタイニーハウス。竹内さんは「映像を通じて自分らしい暮らしとは何かを考えてほしい」と話した。

映画 simplife

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