現役女性首相の妊娠を歓迎するNZの多様性社会

Sustainablebrands.comから転載]

昨年10月の就任式で。右からアーダーン首相、パッツィー・レディー総督、ウィンストン・ピーター副首相© Government House (CC BY 4.0)

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が妊娠を発表してから一カ月が過ぎた。同首相は6月の出産後、6週間の産休も取るという。多くの要人や国民が祝福を送った歓迎ぶりの背景には、同国人が家族第一主義で、家庭での男女の役割に柔軟な考えを持つという社会的背景がある。アーダーン首相を一個人として見ており、子育てと仕事の両立に挑戦する1人の女性として応援している。(クローディアー真理)

家庭を大切にするニュージーランドでは、母親になるという選択をした女性を、周囲の人が積極的にサポートすることが多い。それは首相であっても変わらない。妊娠報告の記者会見で、アーダーン首相が「初めての子を育てる私たちをニュージーランドが支援してくれるだろう」と語っていることからもわかるように、子育ては母親だけが責任を負って行うのではなく、父親を含め、周囲の皆の手を借りながら行われるものだ。

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mari

クローディアー 真理・ニュージーランド

1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、地元日本語月刊誌の編集職を経て、仲間と各種メディアを扱う会社を創設。日本語季刊誌を発行するかたわら、ニュージーランド航空や政府観光局の媒体などに寄稿する。2003年よりフリーランス。得意分野は環境、先住民、移民、動物保護、ビジネス、文化、教育など。近年は他の英語圏の国々の情報も取材・発信する。執筆記事一覧

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