サラヤ「すべての製品開発は社会課題解決のため」

サラヤの歴史は1952年(昭和27年)、更家章太氏 (故人)が前身である三恵薬糧を創業して始まった。章太氏は緑色の薬用手洗い石けん液と専用容器を日本で初めて開発、販売する。同年にサンフランシスコ条約が締結され、日本がようやく占領状態から解放された年、国内の衛生状態は劣悪で、赤痢をはじめ伝染病が猛威をふるっていた。(オルタナ編集部)

その状況に対し、章太氏はヤシ油を原料とした石けんに、殺菌成分を配合し、手を洗うと同時に殺菌・消毒のできる日本初の薬用石けん液「パールパーム石けん液」を開発。あわせて、石けん液を衛生的に供給する「押出・押上式」の専用容器を開発し、発売した。

その後、姉妹品として「シャボネット石けん液」を開発。これが学校や公共施設のトイレでよく見る緑の石けん液として全国に普及し、赤痢予防に効果を発揮した。

手洗いと同時に殺菌・消毒ができる公定書 外医薬品「パールパーム石けん液」を開発
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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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