埼玉、卵の殻使ったバイオプラでSDGs推進

埼玉県でバイオマスプラスチックの普及を通して、SDGsを推進していく動きが起きている。県内の企業が卵の殻を60%使ったバイオマスプラスチックを開発し、県としても県内のメーカーなどへ導入するように呼び掛けている。この取り組みは6月から始まり、すでに39社が導入している。(オルタナS編集長=池田 真隆)

エコ玉プロジェクトのポスター

この取り組みの名称は、「エコ玉プロジェクト」。食品添加物の輸出・研究開発を行うサムライトレーディング(埼玉県桶川市)と梱包材の製造会社カネパッケージ(入間市)、青果仲卸大手のベジテック(川崎市)の3社が手掛けている。埼玉県はこの取り組みの後援に付き、企業への普及促進を行う。

開発したバイオマスプラスチックは、産業廃棄物の卵の殻を60%使い、残り40%はプラスチックからできている。名称は、「プラシェル」。価格は、プラスチックと同等。すでに県内の39社が導入を決めた。

カネパッケージの高村賢二・常務取締役は、「目標は早期に100社」と話す。今後は名刺や飲食店のメニュー表など工業製品にも使えるようにしていく予定だ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #プラスチック

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