内藤常務は、長期視点でのサステナブル経営推進のためにグループガバナンスを構築したこと、2019年度から「日立インターナル・カーボン・プライシング」を始めたことなどを説明した。
温室効果ガスの削減については、2010年度比で「2030年までに50%削減」「2080年までに80%削減」の「低炭素」を打ち出すにとどまった。
2021年における環境関連のKPIについては 1)バリューチェーンを通じたCO2排出量の20%超削減 2)水利用効率を26%強改善 3)資源利用効率を12%以上改善(いずれも2010年度比)ーーを掲げた。各ビジネスユニットごとに環境監査も実施しているという。
低炭素化の取り組みについては、炭素排出量は製品製造時は3.6%しか占めず、製品・サービス使用時に88%%に達するという。このため、社会全体における製品・サービスの使用環境自体も見直さなければならないとしている。
「日立インターナル・カーボン・プライシング」制度については、CO2排出削減の設備投資促進を目的として、CO2排出量に仮想的な価格を設定し、投資判断における優先順位を設定するもの。仮想価格は1Co2トン当たり5000円に設定した。