新型コロナという「黒い白鳥」とビル・ゲイツの引退

日本では、企業や経営者からの寄付は、日本赤十字社など無難な大手慈善団体に向けられることが多いようです。ゲイツ氏は自ら財団を作り、自ら活動していることが大きく違います。

さらには、「寄付をしっぱなし」にはなっていないでしょうか。「意思があるお金」は、何に使われるか最後まで見届けてはじめて成就します。

「1988年、ポリオは125カ国で年間35万人の症例が発生していました。しかし今や、ポリオはワクチンによってパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアの3カ国だけになりました。あともう少しでポリオを地上から撲滅できるのです」(ビル・ゲイツ氏の講演録=2019年5月)

今回のコロナウイルス禍でも、ゲイツ財団ほか世界中の経営者たちが動き始めています。その中で日本企業や経営者の役割も大きいのです。「世界恐慌」が来ると恐れる前に、どうすればウイルス禍を早く終息させられるのか。知恵と「意思があるお金」がカギを握ると考えます。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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