
このブランドのコンセプトは今も進化はするもののベー スは変わっていない。①~③ では環境や人権に配慮したエシカルなものづくりを伝えるために、徹底して透明性を高めることを意識した。④の取扱説明書のデジタル化は同社の他のブランドでも取り入れられた。
⑤のパッケージは合皮からコルク素材へ変えた。ペンケースやパスポートケースとしても再利用できる有機的な形でデザインされている。

シチズン エルにも取り入れられている定期的な電池交換の必要のない光発電「エコ・ドライブ」は、約40年前に同社が開発した基幹技術だ。年間約400万個出荷されている同社の腕時計の電池がもし捨てられたとしたら、その高さは8400メートルとエベレストに届く廃棄電池の山になる。
廃棄物をなるべく出さないこともシチズン エルのコンセプトのひとつとなっている。5つのエシカルコミットメントはシチズン エルのブランドを支える中核的なコンセプトであると同時に、シチズン時計の経営指針そのものにもリンクしている。
シチズングループは1918年の創業以来、「市民に愛され市民に貢献する」を企業理念に掲げ、「市民に愛され親しまれるものづくり」を通じて、世界の人々の暮らしに広く貢献することを目指してきた。
そして創業101年目に新たに定めた「中期経営計画2021」では、単に良い製品、サービスを提供するだけではなく、人権や地球環境などの社会課題にも配慮した「サステナブル経営」を打ち出した。
「サステナブル経営」を通じて同グループは、2030年までにグループの各事業分野において、主要な社会課題に配慮したサステナブルプロダクツの創出を目指す。
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